■口下手に気づいていなかった

私は、今でこそ口下手を克服していますが、

物心がついた頃から口下手で人見知りでなおかつ度胸がなく、

積極的に行動するタイプではありませんでした。


小学生、中学生、高校生、大学生、社会人と人生を歩んできたわけですが、

恐らく、口下手だと気づいたのは大学生時代なのではないかと思います。

しかも、その口下手に対してあまり危機感は持っておらず、

「自分はこんなもんだ」という認識にあったので、

やれ心理学を学ぼうとか、話し方教室に通おうとかは考えたこともなかったです。


■合コンでの盛り上がらない会話

口下手に気づいたのは大学生時代だと述べましたが、

大学生の定番である合コンに私も例に漏れることもなく参加したのですが、

これが本当に酷かったです。

その実況を軽く再現してみると、


私:「今日は、どこから来たのですか?」
相手:「○○町からです。」
私:「そうですか・・・(ビールを一杯飲む)」

私:「趣味は何ですか?」
相手:「映画見たりします。」
私:「映画見るんですね・・・(つまみを一つ食べる)」

私:「好きな食べ物は?」
相手:「ケーキとか好きですね。」
私:「そうなんですね・・・(話題がなくなる)」

二人:「・・・・・・・・・・」


こんな感じですから、相手との会話が盛り上がることもなく、

沈黙の嵐の中、楽しいはずの合コンの時間は過ぎ去っていったのでした。


でも、その当時の私は脳天気だったのか、危機感が薄かったのか分かりませんが、

こういった事態に遭遇しても深刻に捉えることもなく、友達の合コンの誘いがあれば、

積極的に参加し、また沈黙を経験し、という学習能力の低い大学生生活を送っていたのです。


■喋りは苦手だった

口下手という概念が、大学生時代の自分にはなかったのかもしれないです。

なんかコミュニケーションがうまく取れないな、という認識はあって、

サークルのメンバーと団体行動する時には、あまり喋れず、ただただ傍観しているのが多かったです。

仲が良い特定の人とは喋れるのですが、そうでもない人と話さなければいけない状況の時、

困ってしまい、その時間をやり過ごすのが大変でしたね。

何を話していいのか分からない、面白い話をしたいがネタが出てこない、

頭の中が真っ白になってしまい、狼狽えてばかりの連続。

会話に関しては、なんの発展も遂げることもなく、4年間が過ぎ、

その後の社会人時代にこの口下手というものが直接的にも間接的にも災いに

なっていくことを、その当時の私は知る由もなかったのでした。


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